顎変形症の外科的矯正治療
顎変形症
上あごまたは下あごが大きく出ていたり、引っ込んでいたりして顔が変形している状態のことをいいます。
あごが非対称で顔がゆがんでいる場合もあてはまります。
うまく食べ物がかめなかったり、発音が不明瞭になったりします。
日本人では下顎前突症が最も多い顎変形症ですが、まれに上顎前突症や開咬などもみられます。
原因はあごの骨の発育異常(発育過剰や発育不足など)などがあげられます。
顎変形症の治療
通常、あごの骨の発育が終了している高校生以上の成人に対して行うことが多いと思われます。
上あごや下あごの骨を手術して、あごを正しい位置まで移動しますが、骨の移動だけでは咬み合わせは正常にならないため、術前、術後に歯科矯正治療を行います。
あごの手術は口の中で全てが行なわれるため、手術のあとは顔の表面に残りません。
図はあごの手術の代表例です(タキロン社の図より改変)。
治療の進行
費用
矯正治療、手術の費用ともに健康保険が適用されます。
また、高額療養費の対象となる手術材料もあります。
いずれの場合も顎口腔機能診断施設の認定を受けている施設(矯正歯科)において矯正歯科治療を受けていることが必要です。
顎変形症の治療例
- 下あごが大きすぎることによる受け口の例(骨格性反対咬合)
- 上あごと下あごがうまくかみ合わず、上下の前歯の間が開いている例(骨格性開咬)
- 右にずれて咬んでいて顔も右に曲がっている例(顔面非対称、交叉咬合)
検査の予約は TEL:011-737-2101、または予約フォームからどうぞ。